チャットコマースとは、チャット上で商品の相談から購入・予約の完了までを完結させる接客の仕組みです。
単に質問に答えるFAQボットとは違い、そのまま行動につなげられるのが特徴です。
目次
チャットコマースとは(定義)
チャットコマースとは、チャット上でのやり取りだけで、商品のレコメンドから購入・予約の完了までを完結させる接客の仕組みのことです。従来のFAQボットが「質問に答える」ことに主眼を置くのに対し、チャットコマースは「そのまま行動(購入・予約)につなげる」ことを目的にしている点が異なります。
LINEやチャットボットで相談を受け付けていても、最終的な購入・予約は別のサイトやフォームに移動しないといけない設計だと、その間に離脱してしまいます。チャットコマースは、この移動をなくすことで機会損失を減らす考え方です。
なぜ今、チャットコマースが注目されているのか
世界の会話型コマース(Conversational Commerce)経由の消費額は、2023年の390億ドルから2027年には約1,350億ドルまで拡大すると予測されています
出典: Juniper Research「Spend over Conversational Commerce to Near $135 Billion Globally by 2027」(2023年2月)
LINE公式アカウントの「友だち」のうち、チャットでの相談・質問を希望する人は全体で57%、20代では75.2%にのぼる一方、実際にオペレーターへチャットで問い合わせた実績があるのは20代で24.8%にとどまり、「相談したい」と「実際に使われている」の間に大きなギャップがあります
出典: モビルス株式会社 CX-Branding Tech. Lab「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査2025」(2025年6月)
22カ国の消費者調査では、メッセージング機能を提供するブランドからの購入可能性が高いと答えた消費者が72.4%にのぼっています
出典: Meta(WhatsApp for Business)「The State of Business Messaging」2026 Consumer Report。日本は調査対象国に含まれていない点に留意

会話の中で購入まで完結させたいというニーズは大きい一方、「相談したい」希望と「実際に使われている」実績の間にはまだギャップがあります。次の章では、対応のレベル別に何が違うのかを比較します。
3つの対応レベルの比較

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| FAQボットのまま | LINEで個別に案内するだけ | チャットコマースで完結させる | |
|---|---|---|---|
| できること | 質問に答えるだけ | 担当者が個別に案内・提案 | 提案から購入・予約完了まで一気通貫 |
| 対応できる時間 | 24時間対応可能 | 営業時間内・人手に依存 | 24時間、購入・予約まで対応 |
| 離脱ポイント | 回答後、別サイトへの移動で離脱しやすい | 担当者の返信待ちで離脱しやすい | チャット内で完結し移動による離脱がない |
| スケール | 件数が増えても対応可能 | 件数が増えると対応しきれない | 件数が増えても対応可能 |
※FAQボットのままで十分なケースもあります。相談内容が単純で、購入・予約の意思決定に時間がかからない商材であれば、質問に答えるだけでも機会損失は小さいです。判断を誤りやすいのは、検討に時間がかかる商材で「答えるだけ」に留めてしまうことです。
チャットコマースを検討したい活用シーン
- 商品の相談から購入までの間に離脱が多いとき — チャット内で決済・予約まで完結できる導線を用意する
- LINEで問い合わせは来るが、対応が営業時間内の人力に依存しているとき — 定型的な相談から予約完了までを自動化する
- 若年層からの問い合わせが多い業種のとき — チャットでの相談希望が高い層に合わせた導線を用意する
- 予約や購入の意思決定に複数の質問が必要な商材のとき — 質問と提案を繰り返しながら購入・予約まで導く
導入する際のチェックポイント
- チャット内で決済・予約まで完結できる設計になっているか
- 公開後に誰が手を入れるか — 提案内容やシナリオの調整を誰が担当するか
- 回答できなかった質問の見える化 — 「答えられなかった質問」のレポートがあるか
- 費用体系 — 初期費用・月額・追加費用の有無
よくある質問(FAQ)
Q. チャットコマースとFAQボットは何が違いますか?
A. FAQボットは質問に答えることが目的ですが、チャットコマースはそのまま購入・予約の完了まで導くことを目的にしている点が異なります。
Q. LINEだけでチャットコマースはできますか?
A. LINE上での相談から、外部の予約・決済ページへのスムーズな導線を組み合わせることで実現できます。移動先での離脱を減らす設計が重要です。
Q. どんな業種に向いていますか?
A. 予約が必要なサービス業や、相談を経て購入を決める商材(美容・不動産・オーダーメイド品など)と相性がよい傾向があります。
Q. 設定は自分でやる必要がありますか?
A. サービスによります。運用代行型(フルマネージド)なら、シナリオの調整や改善は事業者側で行います。
まとめ: 「答える」から「完結させる」へ
会話型コマースの世界市場は数年で3倍以上に拡大すると予測され、チャットでの相談を希望する消費者も増えています。一方で「相談したい」と「実際に使われている」の間にはギャップがあり、チャット内で購入・予約まで完結できる設計が差別化になります。
資料やデモだけで決めるより、実際の回答精度を見てから判断したほうが早いです。運用代行型(フルマネージド)「LIENS BOT」は、シナリオ構築から公開後の改善まで代行するので、運用まで含めて比較できます。14日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要)でお試しください。
関連記事: Web接客とは / LINE連携チャットボット / LINE予約ハブ
出典一覧
- Juniper Research「Spend over Conversational Commerce to Near $135 Billion Globally by 2027」(2023年2月)
- モビルス株式会社 CX-Branding Tech. Lab「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査2025」(2025年6月)
- Meta(WhatsApp for Business)「The State of Business Messaging」2026 Consumer Report
チャットボットは地域の補助金・業種特性によって最適な使い方が変わります。都道府県別のAIチャットボット導入ページでは、各地の支援制度や業種別の会話デモを紹介しています。