機能 導入方法 デモ FAQ コラム ログイン 無料で始める

チャットボットのFAQ、何を載せて何を載せないべきか

チャットボットのFAQ、何を載せて何を載せないべきか

チャットボットを導入したばかりの担当者は、想定できる質問をとにかく全部FAQに登録しようとしがちだ。営業時間から返品ポリシー、時には「取扱説明書のPDFはどこにありますか」まで、思いつく限り詰め込んだ結果、肝心の「よく聞かれる質問」が埋もれ、逆に回答の的確さが落ちることがある。FAQは量ではなく的中率で決まる、というのがこの記事の立場だ。

チャットボット・FAQで解決できず結局は電話やメールで問い合わせた経験がある人72.5%、問い合わせ自体を断念した経験がある人43.7%を示す図
自己解決できないと、結局は人手を使うか、そのまま機会を逃す(出典: 株式会社ラクス/Tayori(PR TIMES)の各調査をもとに作成)

ラクスの調査(自己解決チャネル利用経験者1,008人対象、2025年9月)では、チャットボット・FAQページで解決できず結局は電話・メールで問い合わせた経験が「ある」と回答した人が72.5%にのぼった。また、Tayori(PR TIMES)の調査(問い合わせ経験者10,400人対象、2025年3月)では、問い合わせを検討したが実際にはしなかった=断念した経験がある人が43.7%にのぼる。FAQの中身が的確でないと、「結局は電話が必要になる」か「そのまま諦められる」かのどちらかが起きているということだ。

その質問、FAQに載せるべきか——4つの判定

個別の質問を前にして迷ったら、次の4つを順番に当ててみる。1つでも引っかかれば、載せ方を変えるか、そもそも載せない。

  1. 頻度は高いか「答えられなかった質問」ログの上位に入っているか。想定だけで作り込んだ質問は、たいてい実際には聞かれない。
  2. 読んだ人が行動に移れるか予約・キャンセル・申し込みなど、その場で次の一手に進める質問か。単なる情報提供で終わる質問より優先度が高い。
  3. 会社として断定できる回答か営業時間・料金のように会社が責任を持って言い切れる情報か。専門家の判断が要るなら、FAQではなく有人・専門家に振り分ける。
  4. 個人情報なしで答えられるか会員番号や既往歴の照会が前提になっていないか。本人確認が必要な質問はFAQで完結させない。

載せるべきもの3つ

◯

① 頻出する定型質問

営業時間、料金、アクセス、支払い方法など、多くの人が同じように聞く質問。これらが自己解決できないと、上記の72.5%(結局は人に問い合わせる)につながりやすい。まずは「答えられなかった質問」のログを見て、頻度の高いものから優先的に載せる。

◯

② 具体的な行動につながる手順

予約の取り方、キャンセルの方法、変更の手続きなど、読んだ人がその場で行動できる質問。単なる情報提供で終わる質問より、行動につながる質問のほうが優先度が高い。

◯

③ トラブル時の一次対応

「予約確認メールが届かない」「決済でエラーが出た」など、よくあるトラブルへの一次対応。これを載せておかないと、上記の43.7%(問い合わせを断念する人)が増えやすい。トラブルに困っている人ほど、問い合わせるハードル自体を面倒に感じやすいためだ。

載せるべきでないもの3つ

✕

① 専門的な判断が必要な質問

医療・法律・健康相談など、専門家の判断が必要な領域。消費者庁の「AI利活用ハンドブック」でも、健康相談のようなサービスでは「AIによるアドバイスが完璧ではないことを理解したうえで」利用し、問題が生じた場合は専門家に相談するよう明記されている。この種の質問が来たときは「専門家にご相談ください」「担当窓口へおつなぎします」という案内に統一するのが安全だ。中途半端に一般論で答えると、かえって誤解を招く。

✕

② 個人情報の入力・回答が前提になる質問

個人情報保護委員会は、生成AIサービスへの個人情報入力がAIの学習データとして利用される場合、個人情報保護法上「第三者提供」に該当しうるため、原則本人の事前同意が必要になると注意喚起している。会員番号や既往歴など個人情報を伴う照会は、FAQで直接回答せず、本人確認を経た窓口対応に振り分ける。対応できないという意味ではなく、不特定多数に開放する部分と本人確認後に個別対応する部分を分けて設計する、ということだ。

✕

③ 発生頻度が極端に低い質問

「◯◯年前のキャンペーンの詳細を知りたい」のような、年に数件しか来ない質問。載せること自体が悪いわけではないが、優先順位は最下位に置く。FAQの項目数が増えるほど、本当によく聞かれる質問が埋もれ、回答の的確さが落ちるリスクがある。

すでに運用中のFAQを棚卸しする3ステップ

これから作る場合よりも、すでに項目が増えすぎたFAQを整理するほうが難しい。次の順番で進めると、削る判断がしやすくなる。

  1. 「答えられなかった質問」ログを頻度順に並べる。ここに載っていて、まだFAQにない質問が最優先の追加候補になる。想定で足すのはこの後。
  2. 既存の項目を、上の4つの判定に当てる。頻度が低く、行動にもつながらない項目から外す。目安として、常時表示するのは上位20〜30項目程度に絞る。項目を増やし続けるより、入れ替える発想を持つとよい。
  3. 外した質問の行き先を決める。削除するのか、詳細ページへのリンクに変えるのか、有人窓口に振り分けるのか。行き先を決めずに消すと、その質問が電話に戻ってくる。

この棚卸しを四半期に1回など定期的に回すと、FAQは項目数ではなく的中率で育っていく。72.5%(結局は人に問い合わせた)と43.7%(問い合わせを断念した)という2つの数字を減らす近道は、載せる量を増やすことではなく、この入れ替えを続けることにある。

FAQの取捨選択に迷ったら、運用代行型(フルマネージド)の「LIENS BOT」で、棚卸しの相談も含めて14日間無料トライアル(クレジットカード登録不要)から試せます。

関連記事: FAQとの違いガイド / シナリオ設計ガイド / セキュリティ・個人情報保護対策

出典一覧

LIENS BOTを無料で試してみませんか?

AIチャットボット導入で問い合わせ対応を自動化。
クレジットカード不要、最短5分で設置できます。

無料トライアルを始める
コラム一覧へ戻る