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アクセス解析(GA4)の見方がわからない?中小企業が最初に見るべき指標と読み解き方

アクセス解析(GA4)の見方がわからない?中小企業が最初に見るべき指標と読み解き方

GA4の管理画面を開いたものの、並んでいる数字が何を意味しているのか分からず、そのままタブを閉じてしまう。翌月の会議では「アクセス数は増えているのに、問い合わせは増えていない」と指摘され、答えに詰まる——心当たりのある担当者は少なくないはずです。

実際、アクセス解析ツールを使ったことがある担当者の53.5%が「分析結果を適切な施策につなげられない」と回答しています。導入していないのではなく、見ているのに活かせていない。本記事では、GA4の基本指標と、数字を「見る」から「使う」に変えるための読み解き方を、チェックポイントとともに解説します。

目次

  1. アクセス解析とは(定義)
  2. なぜ今、アクセス解析の見方が必要なのか
  3. アクセス解析 状態別比較
  4. アクセス解析が活きる活用シーン
  5. アクセス解析を見直すときのチェックポイント
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ: アクセス解析は「見て終わり」にしない

アクセス解析とは(定義)

アクセス解析とは、ホームページに訪れた人数や行動を計測・可視化し、改善に活かすための仕組みです。現在の標準的なツールはGoogleが無料提供する「Googleアナリティクス4(GA4)」で、旧世代のユニバーサルアナリティクス(UA)に代わる計測の仕組みとして、Webサイトとアプリの両方からイベント単位でデータを収集します(出典: Google アナリティクス ヘルプ「Introducing the next generation of Analytics, Google Analytics」)。GA4で確認できる指標は大きく「集客(どこから来たか=検索・SNS・広告など)」「行動(何を見たか=ページ、滞在時間、直帰率など)」「成果(問い合わせ・申込みなど目的の行動につながったか=コンバージョン)」の3つに分けられます。

「見ているのに活かせない」状態には、だいたい共通した原因があります。1つ目は、コンバージョンを設定していないこと。成果に当たる行動をあらかじめ定義しておかないと、集客や行動の数字がどれだけ動いても、それが良いのか悪いのか判断する基準がありません。2つ目は、合計値しか見ていないこと。セッション数の合計だけを追いかけていると、検索・SNS・広告のどの流入元が成果につながっているかが見えず、「アクセス数は増えているのに問い合わせが増えない」という状況の原因を特定できません。3つ目は、比較の基準がないこと。前月比・施策前後比のように何かと比べて初めて数字の意味が分かるのに、その回だけの数字を単独で眺めて一喜一憂しているケースです。この3つを押さえるだけで、同じ画面を見ていても読み取れる情報量は大きく変わります。

なぜ今、アクセス解析の見方が必要なのか

ユニバーサルアナリティクス(旧GA)は2023年7月1日にデータ処理を停止し、2024年7月1日以降はプロパティ自体にアクセスできなくなりました。

多くの企業が慌ててGA4へ移行したのは2023〜2024年のこと。すでに1年以上が経っていますが、移行そのものは済んでいても、旧GAの感覚のまま「セッション数」だけを眺めている担当者は珍しくありません。GA4はイベント単位の計測に設計が変わっており、見るべき指標も変わっています。

出典: Google アナリティクス ヘルプ「Universal Analytics に関する情報」

アクセス解析ツールを使用したことがあるマーケティング担当者のうち53.5%が「分析結果を適切な施策につなげられない」と回答しました。

「分析結果を解釈するのが難しい」も48.8%、「社内のデータリテラシーが不足している」も34.6%にのぼります。数字が読めないというより、読んだ数字をどう次の一手に変換するかで、多くの担当者がつまずいています。

出典: 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社「アクセス解析ツールの利用実態調査」2024年11月

GA4を「活用している」企業のマーケターに限っても、毎日利用する人の約3割が「難しい」、約5割が「やや難しい」と回答しています。

週1回以上利用する人は73%を超えています。つまり、慣れていないから難しいのではなく、慣れても難しいと感じる設計だということです。触れる頻度と理解度は、必ずしも比例しません。

出典: 株式会社UNCOVER TRUTH「GA4の利用状況に関するアンケート調査」2025年2月

従業員10〜29人規模の中小企業では「システム担当者がいない」が48.2%にのぼります。

解析ツールを見る役割が誰にも割り振られていないまま、導入だけが先行しているケースは少なくありません。担当者が兼務で手一杯なら、月1回、決まった指標だけを見る仕組みに絞るところから始めるのが現実的です。

出典: 株式会社kubell「中小企業のデジタル化に関するアンケート調査」2025年12月

アクセス解析ツールの利用頻度を示す積み上げ横棒グラフ。週1回以上チェックが80.3%、月2〜3回以下・ほとんど見ていないが19.7%
アクセス解析ツールの利用頻度(出典: 富士フイルムビジネスイノベーション「アクセス解析ツールの利用実態調査」をもとに作成)

ここまでの数字が示すのは、担当者が解析画面を開いていないという話ではありません。前述の調査でも利用経験者の8割が週1回以上チェックしています。問題は「見ていない」ことではなく、見た数字をアクションに変換できていないことです。まずは自社が今どの段階にいるか、次の比較で確かめてみてください。

アクセス解析 状態別比較

見ていない(放置)/訪問者数だけ何となく見ている/GA4で目的に沿って体系的に読み解くの3列比較。主要指標の把握・流入経路の確認・目標設定・改善への反映の4項目で比較し、GA4で体系的に読み解くがfocal
アクセス解析 状態別比較

アクセス解析への向き合い方は、次の3段階のどこかに当てはまります。どこまで対応できているか確かめてみてください。

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チェック項目 見ていない(放置) 訪問者数だけ何となく見ている GA4で目的に沿って体系的に読み解く(推奨)
主要指標の把握 把握していない 訪問者数(セッション数)だけ確認 集客・行動・成果の指標をまとめて確認
流入経路の確認 確認していない 確認しない 検索・SNS・広告など流入元ごとに比較
目標(コンバージョン)設定 設定していない 設定していない 問い合わせ・申込みなどを計測し追跡
改善への反映 勘に頼るしかない 数字の増減に一喜一憂するだけ 数字の根拠をもとに優先順位をつけて改善
確認の頻度 ほぼ確認しない 思い出した時だけ 更新・施策のたびに定点観測

表の項目を全部同時に埋める必要はありません。優先順位をつけるなら、次の順番が現実的です。①まず目標(コンバージョン)を設定する——問い合わせ完了・電話タップ・資料請求など「成果」に当たる行動を先に定義しないと、集客・行動の数字がどれだけ動いても、それが良いのか悪いのか判断する基準がありません。②次に流入元別に数字を分ける——検索・SNS・広告のどこから来た人が成果につながっているかを比較します。合計値だけを見ていると、「アクセス数は増えているのに問い合わせが増えない」という状況の原因(特定の流入元だけが増えて成果につながっていない、など)が見えません。③最後に定点観測の頻度を決める——月1回など見る日をあらかじめ決めておかないと、施策の効果が見えないまま数字だけが積み上がっていきます。目標設定を飛ばして流入元の比較から始めても、何と比べて「良い」のか判断できません。この順番を守ることが、「見ているのに活かせない」状態から抜け出す最短ルートです。

アクセス解析が活きる活用シーン

  1. 新規ページ公開後の効果検証 — 公開直後はアクセスが伸びて安心しがちですが、1か月後に流入元別のコンバージョン率まで確認すると、検索経由の訪問者は離脱が多い一方でSNS経由の訪問者は高い確率で問い合わせに至っていた、というように流入元ごとの差が見えて初めて次の打ち手が決まります。
  2. 広告・SNS投稿の効果測定 — 広告費を増やした月にセッション数は伸びても、問い合わせ数は横ばいのまま、というのはよくある話です。流入元別のコンバージョン率を確認すると広告経由の訪問者だけが極端に低いことが分かり、着地ページの内容を見直すきっかけになります。
  3. リニューアル前の現状把握 — どのページがよく読まれ、どこで離脱しているかを確認せずにリニューアルすると、実はよく読まれていたページの構成をまるごと作り替えてしまい、公開後にアクセスが落ちて初めて気づく、という失敗が起きやすくなります。
  4. SEO施策の優先順位付け — 検索流入が多いページほど手を入れたくなりますが、実際に問い合わせにつながっているのは検索流入が少なくても直帰率が低いページだった、というケースは珍しくありません。アクセス数の多さと成果の大きさは必ずしも一致しないため、両方を並べて見る必要があります。

アクセス解析を見直すときのチェックポイント

  • 目的(KPI)を先に決めているか — 「何をコンバージョンとするか」を設定せず、数字だけ眺めていないか
  • 定期的に確認する仕組みがあるか — 月1回など、見る頻度をあらかじめ決めているか
  • 数字の変化に理由を探せているか — 増減があったとき、要因(流入元・ページ・施策)まで遡れているか
  • 社内で共有・相談できる体制か — 専任担当がいなくても、外部に相談できる窓口があるか

よくある質問(FAQ)

Q. GA4の画面を開いても、どこから見ればいいか分かりません。最初に何をすればいいですか?
A. 数字を眺める前に、まず「成果」に当たる行動(問い合わせ完了・電話タップ・資料請求など)をコンバージョンとして設定してください。設定していないと、集客・行動の数字がどれだけ動いても、良し悪しを判断する基準がありません。

Q. セッション数(アクセス数)は増えているのに、問い合わせが増えません。何を確認すればいいですか?
A. 流入元別にコンバージョン率を比較してください。合計のセッション数だけを見ていると、特定の流入元だけが増えて成果につながっていない、という状況が見えません。増えている流入元と、成果につながっている流入元が一致しているとは限らないためです。

Q. GA4とSearch Consoleは何が違いますか?両方見る必要がありますか?
A. GA4はサイトに訪れた後の行動(ページ閲覧・滞在時間・コンバージョンなど)を計測するツール、Search Consoleは検索結果に表示された回数・クリック数・掲載順位など「検索結果に出た時点」のデータを計測するツールです。どちらか一方だけでは、「検索でどう見られているか」と「訪れた後どう行動したか」の片方しか分かりません。

Q. 直帰率が高いページは必ず改善すべきですか?
A. 一概には言えません。電話番号だけを確認して離脱するページや、記事を読み終えて満足して離脱するページは、直帰率が高くても問題があるとは限らないためです。直帰率単体で判断せず、そのページが成果につながるべき役割かどうかと合わせて見てください。

まとめ: アクセス解析は「見て終わり」にしない

アクセス解析は、数字を集めるための仕組みではなく、次の一手を決めるための仕組みです。53.5%が「分析結果を適切な施策につなげられない」と答えている現状は、裏を返せば、目標設定・流入元別の比較・定点観測の3つを押さえるだけで、多くの企業が抜け出せていない段階から一歩前に出られるということでもあります。何から手をつけるか迷ったら、この記事の比較表で示した順番——目標設定→流入元比較→定点観測——から着手すれば遠回りになりません。

自社だけで数字を読み解くのが難しい場合は、ホームページの設計・改善まで含めて相談できる制作会社に頼るのも一つの方法です。liensでは、アクセス解析を踏まえたホームページ制作・改善のご相談を受け付けています(なお、liensはAIチャットボット「LIENS BOT」の開発・運用代行も手がけています)。

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