ホームページのリニューアルに「何年に1回」という決まった周期はなく、判断の目安は事業内容とのズレ・デザインの古さ・更新のしにくさ・スマホでの見づらさが重なっているかどうかです。
実際にリニューアルを検討している企業の多くが、今使っているCMS(更新システム)の使いにくさにも不満を抱えており、「使いにくいまま放置」が最も避けたい状態と言えます。
目次
ホームページのリニューアルの判断基準とは(定義)
ホームページのリニューアルの判断基準とは、公開からの経過年数そのものではなく、事業内容とのズレ・デザインの古さ・更新のしにくさ・スマホでの表示崩れといった要因が重なっているかどうかで測るものです。「作ってから◯年経ったから」という単純な物差しよりも、実際に困りごとがいくつ重なっているかを見たほうが、リニューアルすべきタイミングは判断しやすくなります。
逆に言えば、公開から日が浅くても事業内容が大きく変わっていれば見直しの検討材料になりますし、古いサイトでも中身が事業の実態と合っていて更新に困っていなければ、急いで作り直す必要はありません。まずは自社サイトにどんなサインが出ているかを確認することから始まります。
なぜ今、ホームページのリニューアルを検討すべきなのか——よくある疑問に答える
Q. リニューアルのきっかけとして一番多いのは何ですか?
A. 「事業内容とのズレ」が最大のきっかけです。イノーバの調査(リニューアル経験のあるBtoB企業のWeb担当者108名対象)では、リニューアル理由として「製品・サービスの変化を反映するため」が55.6%、「事業内容の変化を反映するため」が42.0%で上位を占め、「デザインが古くなってきたため」は29.6%でした(複数回答)。見た目の古さより先に、サイトの中身が事業の実態に追いついていないことが、リニューアルの引き金になっています。
Q. サイトを作り直すとき、CMS(更新システム)も一緒に見直すべきですか?
A. 多くの場合、そうなっています。サイト・パブリスの調査(リニューアル検討中の企業マーケティング担当者109名対象)では、リニューアルを検討している企業の82.5%がCMSの乗り換えも同時に検討しており、理由は「不具合が多い」61.1%、「操作・運用の難しさ」45.6%でした。デザインの古さだけでなく、裏側の更新システムの使いにくさも一緒に限界を迎えているケースが目立ちます。
出典: 株式会社サイト・パブリス「Webサイトリニューアルに関する調査」(2022年7月)(やや古いデータのため参考値)
Q. スマホで見づらいサイトは、検索の評価にも影響しますか?
A. 影響しうる、というのがGoogleの公式な立場です。Googleは2023年10月、検索エンジンがスマホ版のページを基準にサイトを評価する「モバイルファーストインデックス」への移行が完了したと発表しました。約7年をかけた全面移行で、以後はスマホでの見え方が検索結果の評価の基準になっています。スマホでレイアウトが崩れる・文字が小さいといった状態を放置すると、検索での見え方にも不利に働きかねません。
出典: Google Search Central Blog「Mobile-first indexing has landed」(2023年10月)
Q. Web関連への投資は増えているのですか?
A. 拡大が続いています。矢野経済研究所の調査では、国内のデジタルマーケティング市場(事業者売上高ベース)は2024年実績で3,672億4,000万円、2025年見込みで4,190億2,000万円(前年比114.1%)と推計されています。Webサイト制作単体の数字ではありませんが、企業がWeb施策全般にかける予算は増加基調にあります。
Q. 大企業はどのくらいの頻度で作り直しているのですか?
A. 一つの目安として、日経225構成企業225社のホームページは、平均5.5年に1回のペースでリニューアルされているという民間の独自調査があります(Internet Archiveでサイトの変遷を確認した分析)。大企業限定の数字で中小企業の実態を代表するものではありませんが、体力のある企業でも「作って終わり」にはしていない、という参考値にはなります。

「何年経ったか」より「何が重なっているか」で考えると、判断に迷いにくくなります。次の章では、放置・部分修正・計画的リニューアルの3つの状態を比較しながら、それぞれで何が変わるのかを整理します。
放置・部分修正・計画的リニューアルの比較

ホームページの状態は、次の3段階のどこかに当てはまることが多いです。自社サイトがどこに近いかを確認してみてください。
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| 何年も手を付けない(放置) | 気になった箇所だけ部分修正 | 計画的にリニューアル(推奨) | |
|---|---|---|---|
| デザイン・スマホでの見え方 | 公開当時のデザインのまま古びる | 目立つ箇所だけ応急的に直す | スマホ表示・導線までまとめて刷新 |
| 更新のしやすさ(CMS) | 旧システムのまま不具合を抱えやすい | 都度対応で根本の使いにくさは残る | 更新しやすいCMS・体制に入れ替え |
| 事業内容とのズレ | サービス内容の変化に追いつかない | 部分的にしか反映されない | 事業内容の変化を反映した構成に |
| 検索エンジンでの評価 | スマホ対応の遅れが不利に働きやすい | 場当たり的な対応で評価は不安定 | モバイルファーストの基準に合わせて設計 |
※部分修正がすべて悪いわけではありません。目先の不具合をしのぐ手段としては有効ですが、CMSや構成そのものが古い場合は、直すたびに手間がかかり、根本的な使いにくさは残り続けます。
リニューアルを検討したい活用シーン
- 事業内容やサービスラインナップが変わったとき — 新サービスの追加や事業内容の変更をきっかけに、サイトの構成そのものを見直す
- 問い合わせや資料請求の導線が分かりにくいと感じたとき — 「どこから問い合わせればいいか分からない」という声が増えてきたら、導線設計から見直す
- スマホで見たときにレイアウトが崩れる・文字が小さいとき — PC向けに作られたサイトをそのまま使っていると、スマホでの表示崩れが起きやすい
- 更新のたびに制作会社へ都度依頼していて時間がかかるとき — 簡単な文言修正すら自社でできない状態は、更新のしやすいCMSへの入れ替えで解消できる
- ロゴや会社案内を刷新したとき — ブランドイメージを一新したタイミングで、サイト全体のトーン&マナーも合わせて作り直す
失敗しないリニューアルの選び方
- 現状のサイトの課題を洗い出しているか — 何が古くて何がまだ使えるのか、リニューアル前に整理してから発注する
- 更新のしやすさ(CMSの選定・運用体制) — 公開後、誰がどのくらいの頻度で更新するのかを見据えてCMSを選ぶ
- 公開後の保守・セキュリティ対応を含めた体制か — 作って終わりではなく、公開後の更新・不具合対応まで頼める先かを確認する
- 予算・スケジュールが事業の繁忙期と重ならないか — 制作期間中は既存サイトの更新が止まりやすいため、繁忙期を避けて計画する
よくある質問(FAQ)
Q. リニューアルの費用相場はどれくらいですか?
A. 規模により幅があります。部分的なリニューアルなら数十万円、全面リニューアルなら数十万〜100万円超が目安です。ページ数や機能によって大きく変わるため、複数社から見積もりを取り、金額だけでなく更新・保守体制まで含めて比較するのがおすすめです。
Q. 今のサイトが「そろそろ限界」かどうか、どこを見れば判断できますか?
A. まずは3点を確認してみてください。①スマホで見たときにレイアウトが崩れていないか、②自社で簡単な更新ができるか、③問い合わせや資料請求の導線が分かりやすいか。この3つに複数当てはまるようなら、検討を始めるサインです。
Q. リニューアル中もサイトを止めずに公開できますか?
A. 一般的には、旧サイトを稼働させたまま裏側で新サイトを準備し、完成後に切り替える方法が主流です。この方法であればダウンタイムはほぼ発生しません。
Q. リニューアルを機にドメインを変えたほうがいいですか?
A. 基本的には変えないほうが安全です。ドメインを変更すると、これまでの検索エンジンでの評価がリセットされるリスクがあるため、多くの場合はドメインを維持したまま中身を作り直します。
まとめ: リニューアルは「サインの蓄積」で判断する
ホームページのリニューアルに「何年に1回」という決まった正解はありません。事業内容とのズレ、CMSの使いにくさ、スマホでの見づらさといったサインがいくつ重なっているかで判断するのが現実的です。実際、リニューアルを検討している企業の多くが、デザインだけでなくCMSの使いにくさにも同時に不満を抱えています。
「うちのサイト、そろそろ見直したほうがいいのか自分たちだけでは判断しづらい」という場合は、現状の課題を洗い出すところから相談できる制作会社に頼るのも一つの方法です。liensでは、ホームページのリニューアル・作り直しに関する相談を受け付けています。将来的に予約フォームやAIチャットボットを追加したくなったときも、同じ窓口でまとめて相談できます。
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